遅い夏休みをいただいて、お墓参りに行ってきました。
目的地は祖母の眠る秋田県にかほ市ですが、その前に政宗公のお墓参りへ。
仙台で途中下車をして、まずは仙石線で松島到着。以前は駅にバス振替の人が溢れていた駅前も仙石線の全線開通ですっかり落ち着きを取り戻していました。
松島の瑞巌寺は伊達政宗公の菩提寺です。
平成20年からの大修理中、平成21年の9月から修理されていた本堂がこの度、拝観を開始したとのこと。
本堂修理中は、愛姫の御霊屋や庫裡などを特別公開し、仮本堂では、ご本尊や政宗公のご位牌を間近に拝見することが出来たのですが、本堂が開くとなれば足を運ばないわけにはいきません。
残念ながら、東日本大震災の津波被害で、有名な参道の杉並木は伐採され見る影もありません。
今は整備工事中ですが、以前の杉並木を復元する計画にはなっていないようです。政宗公の見た月と同じ風景を見ることは叶わなくなってしまいました。
なお、今回の最終目的地秋田県のにかほ市(旧:象潟町)と、松島町は夫婦町に指定されています!
修理の終わった本堂。良いお天気に恵まれ、清々しい雰囲気です。
驚いたのは、本堂の入口まではわんこさん連れでOKらしく(もちろん本堂の中には入れないのでお留守番ですが)わんこ連れの方が多く見られました。
本堂前には政宗公が朝鮮出兵から持ち帰った梅の木が植えられています。
『臥龍梅』といい紅白でともに八重咲、実が8個前後鈴なりになるので、『八房の梅』と言います。
(政宗公は花の木を持って帰るのがお好きで、武蔵五日市の大悲願寺からも白萩を分けて貰ったりしています。)
お昼を食べて大好きなカステラを買った後は仙台へ…。
るーぷるに乗って瑞鳳殿へ急ぎます。
約1年ぶりの62万石階段ですが、いつも数えながら登るのを忘れて途中で気づくので、今回も数えていません…決して100万石のお墨付きをくれたのに62万石だったことを恨んでいるわけではありません。
珍しくお線香が出ていたので、上げさせていただいてお参りしてきました。
いつもしばらくぼんやり座って、山の中の鳥の声などを聴いているのですが、門の漆塗り替え修理中で座る場所が無くなっていたことと、この後秋田までまた移動しなくてはいけないため後ろ髪をひかれながらも瑞鳳殿を後に…。
帰りのタクシーで、仙台の牛タンの元祖は何処だとか、牛タンが騒がれ始めたのはせいぜいここ15年くらいだとか、仙台市民は家で牛タンを食べたりしないなどのお話を聞きながら、宮城県は終了です。
<蛇足>写真を撮る前に食べてしまったのですが、仙台駅で買った八戸吉田屋の「復幸炙りかきとうにめし」がとても美味しかったです。駅弁フェアなどでお見かけの際は是非…。