それは、25年も前のことでした。子育て真っ最中、いらいらする毎日。育児ノイローゼになってしまいそうなとき、公園ともだちのお母さんたちからの情報で、「母親のための講座」を知り、参加しました。そこで、わらべうたというものに出会い、なんとなくわらべうたにふれたあとは、心穏やかになりやさしい気持ちになれました。
それからずっとわらべうたを知ってもらうために、近所のお母さんたちと週1回ですが、順番で「絵本・お楽しみ会」というものを続けています。
いつもそこで、乳幼児にやってあげるわらべうたがあります。赤ちゃんの顔あそびで、お母さんのひざにだっこして赤ちゃんの顔のおでこやはなやほおを順番につつきながら、うたいます。
ここは とうちゃん にんどころ ここは かあちゃん にんどころ
ここは じいちゃん にんどころ ここは ばあちゃん にんどころ
ここは ねえちゃん にんどころ だいどう だいどう こちょこちょ
にんどころ とは、似ているところという意味で、赤ちゃんは生まれて3年くらいは、いろいろな人に似ていて、周りの人たくさんの人にかわいがってもらえるようになっているとききました。わらべうたってあんまり意味を考えないで歌っていますが、むかしのひとの知恵がいっぱい詰まっていると思います。子育ては今も昔も変わらないですよね。(K)